戦国の乱世に消えた一人の覇者の足跡を追う、全12話の歴史ドラマ。各話は独立したnote記事として公開されており、下記よりお読みいただけます。壮大な物語の世界へ、どうぞお進みください。
永禄十一年、織田信長は足利義昭を奉じて上洛し、十五代将軍に就ける。互いを利用しながら、二人はそれぞれの野望を胸に天下への道を共に歩み始めた。
唐代宗伝来の茶入れから、滅ぶ覇王達の残留意識が信長の能へ流れ込む。支配の先の虚無を見た信長は、天下を越え歴史そのものを支配しようとする。
茶入れを通じて徽宗の美と滅亡を見た信長は、亡き吉野の声に心を揺らす。覇王の記憶と自身の喪失が交わり、歴史を上書きする新たな存在へと変貌する。
影が遅れる信長の異変を察した乱丸は、彼を現世につなぐ観測者となる。未来を参照する信長の政治判断は、光秀や朝廷を揺さぶり、本能寺への亀裂を生む
茶入れの吉野の声に揺れる信長は、スペイン副王から、海と銀が世界を支配すると知る日本を海洋帝国へと再設計し吉野の待つ外側を目差し始める。
世界布武へ覚醒した信長は、人間の覇王の境界を越え、二つの世界へ分岐する。吉乃とスペインに導かれ外側へ半歩踏み出し乱丸や光秀、朝廷を揺るがす。
スペイン帝国を取り込んだ信長は、外側の覇王として同盟を結び、世界布武へ踏み出す。信長を失い乱丸の観測は崩壊し、理解出来ぬ光秀は本能寺へ傾く。
覇王OSが臨海を越え、信長は本能寺襲撃を知って外側へ脱出する。秀吉の策略で炎に包まれた寺は、量子崩壊し光秀は信長を失い、乱丸も最後を迎える。
安土が燃え遣欧少年使節で信長の記憶を欧州に刻む計画が動く。山崎で秀吉が世界線を確定し、敗れた光秀は歴史の外へ消え、秀吉が新たな覇王となる。
少年使節を介し、信長の影がローマに現れ、教皇は彼を聖王と認める。外側で観測者となった信長をスペインは国策に利用し、多重覇王時代が始まる。
清洲会議で三法師を立てた秀吉は、地上の覇王となる。一方、信長は、外側の覇王に覚醒。賤ヶ岳で勝家とお市は消え、三姉妹が豊臣崩壊の種を受け継いだ。
敗者達の無念が外側世界へ集まり茶入れは秀吉に豊臣滅亡を予告する。虚無で覇権の儚さを悟った信長は、覇王を捨て、吉乃との永遠の愛の世界を選ぶ。
消えた覇王